台湾Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.(鴻海)は,超小型プロジェクターを4機種公開した。いずれも光源にLEDを用いている。このうち55lm品は,2008年7月から量産出荷する。100lm品の量産出荷計画も決まっており,その開始時期は2008年第4四半期である。
会場では25lm品と20lm品も展示していた。これらの本体は軽くて小さく,楽にワイシャツのポケットに入るほどである。ただし顧客はまだハッキリ決まっていない。なお同社は,これらのプロジェクターを直接消費者に販売しない。展示機はいずれも製造受託の基にするモノである。
小型LEDプロジェクター市場がまだほとんどない一因には,装置価格が高いことがあるといわれている。Hgランプを用いたプロジェクターの価格と大きく変わらない。Hon Hai社は,この対策の詳細や展示機の想定実売価格を明かさなかった。ただし,「Texas Instruments社のDLPが部品コストを押し上げている課題はもちろん承知している。表示素子に液晶パネルを使うことを含め研究中」(Hon Hai社)という。