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「AndroidはBREWのライバルではない」,Qualcomm社CEOが語る

米Qualcomm Inc. Paul E. Jacobs氏

  • 蓬田 宏樹=日経エレクトロニクス
  • 2008/06/01 10:25
  • 1/1ページ
Qualcomm社 CEOのPaul E. Jacobs氏
Qualcomm社 CEOのPaul E. Jacobs氏
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 米Google Inc.が推進する携帯電話機向けプラットフォーム「Android」。現在,アプリケーションの開発が着々と進んでおり,早ければ年内にも対応携帯電話機が登場すると見られている(Tech-On!の関連記事)。米Qualcomm Inc.は,このAndroidの立ち上げに早期から関わり,チップセットの対応を積極的に進めている(Tech-On!の関連記事)。Androidの利用が広がれば,携帯電話機向けチップセットの出荷が増えると期待するからだ。しかし一方でQualcomm社は,携帯電話機向けソフトウエア・プラットフォームとして,「BREW」を強力に推進してきた。果たしてAndroidは,BREW普及の阻害要因にはならないのか。同社 CEOのPaul E. Jacobs氏に,考えを聞いた。

――Qualcomm社は,Androidをどう見ているのか

Jacobs氏 Androidは,ソフトウエアとしては非常によくできていると思う。まだ,開発の段階ではあるが,我々の評価は高い。その面でとても期待している。ただしビジネス的な観点では,課題もある。Google社はこれから,多数の携帯電話事業者と良好な関係を築いていかねばならない。Google社は,米国の無線周波数の競売などにおいて,携帯電話事業者と対立する場面もあった。こうした点はまだ見えない部分が多く,気になるところだ。

――仮に,Androidがソフトウエア・プラットフォームとして広く普及した場合,Qualcomm社が強力に推進してきた「BREW」の普及を阻害することになるのではないか

Jacobs氏 私はそうは思わない。Androidは,いわゆる「スマートフォン」と呼ばれるような,比較的ハイエンドの携帯電話機に向けたものと認識している。一方で我々が取り組んでいるBREWは,ミドルレンジやローエンドなど,もっと幅広い領域の携帯電話機での利用に向けたものである。適用する領域が異なるということだ。Androidがこれから,どれだけ広く展開していくかにも左右されるが,BREWの成長を阻害することは無いだろう。

――Qualcomm社は,自社の携帯電話機向けチップセット(MSMシリーズ)に,BREWというソフトウエア・プラットフォームを組み合わせることで,顧客企業の囲い込みを進めてきた。それができたのは,BREWプラットフォームとMSMチップセットの親和性が高く,相乗効果を見込めたからだ。しかし,ソフトウエア・プラットフォームがAndroidになると,この状況は変わる。Androidに向けた携帯電話機用チップセットは複数の会社が製品を出荷しており,Qualcomm社はそのうちの一社でしかない。Androidプラットフォームにおいても,Qualcomm社は強みを維持し続けられるのか

Jacobs氏 私は強くなれると思う。例えば当社は,携帯機器向けのハイエンドのチップセットとして「Snapdragon」という製品を開発している(Tech-On!の関連記事)。あれだけ高速処理できるチップを,低消費電力にできるのは当社しかない。こうした技術力の差によって,他社に打ち勝つことができると考えている。加えて当社は,Google社と密接に連携をとりながら開発を進めているので,その点も強みになる。Androidの普及拡大によって,Qualcomm社のチップセットが,よりハイエンドの携帯電話機に搭載される可能性が大きくなっていることは,当社にとって非常に良い状況だと思う。


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