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NTN、車輪回転センサ用の高磁力ゴム製着磁リングを開発

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2008/05/30 19:25
浜田 基彦=日経Automotive Technology
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 NTNは、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)センサに使う車輪回転センサ用の高磁力ゴム製着磁リングを開発した。車輪用軸受(ハブベアリング)に装着して使う。多くの自動車の車輪用軸受にはABSセンサと呼ぶ車輪回転センサが装着されており、ABSセンサは磁気検出センサとリング状の磁石である着磁リングから成る。車輪用軸受に内蔵した着磁リングはタイヤと共に回転し、生じる磁極の変化を磁気センサが感知することで車輪速度を検出する。

 従来から多く使われてきたゴム材料製着磁リングは、フェライト粒子とゴム材を混ぜ合わせ、加熱成形している。このフェライト粒子の磁力の大きさはその向きで違うため、成形前にフェライト粒子の向きを揃えていた。しかし成形時の材料の流れで、揃えた向きが乱れてしまい磁力を大きくできないことが、従来からの課題だった。

 開発した着磁リングでは、粒子の向きを最適な方向に揃えること(配向)で着磁リングの磁力を強くした。そのために、加熱成形の際、成形型全体に磁力を与え、ゴムが固まる前の段階でフェライト粒子を磁力の方向に揃えるゴム成形法も開発した。また、ゴム材料の配合を工夫することで従来より3〜5%多くのフェライト粒子を混ぜ込むことを可能とし、従来品と比較して磁力を25%向上した。これらにより、センサを取り付ける時の位置精度を下げ、従来品より小型の着磁リングを使っても同等の出力を出せようになった。

 ゴム材料のガラス転移温度(耐衝撃性が著しく低下する温度)を3〜10℃下げ、過酷な環境温度条件(冷熱衝撃)での耐久性を向上した。軸受への装着時や車両運転時、過酷な環境温度変化などで発生するさまざまな衝撃で欠けたり、割れたりするリスクを減らせる。

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