米Gartnerは英国時間2008年5月28日，携帯電話機市場に関する調査結果を発表した。それによると，2008年第1四半期における世界全体の販売台数は2億9430万台で，前年同期に比べて13.6％増加した。新興市場で新規加入者が大幅に増加して，世界全体の販売台数の伸びをけん引した。成熟市場では，景気不安から成長が鈍化し，マイナス成長になった地域もある。

　日本を除くアジア太平洋地域の販売台数は1億1440万台で，前年同期から26.6％増加した。インドおよび韓国が強い勢いを保っている。東欧/中東/アフリカは5640万台で，同25.8％増。また，中南米も大きく販売台数を伸ばし，同28.4％増の3250万台となった。

　北米の販売台数は4190万台で，前年同期から2.4％の微増にとどまった。日本は1320万台で，同10.1％減少。西欧は同16.4％減少して3590万台の販売台数にとどまった。西欧地域が前年同期比でマイナスになるのはGartnerが2001年に調査を開始して以来初めてという。

　メーカー別の販売台数は，1位がフィンランドNokiaが維持し，1億1520万台を売り上げて，市場シェア39.1％を獲得した。2位は韓国Samsungの4240万台で，市場シェアは前年同期から2.0ポイント増の14.4％。3位はMotorolaの2990万台で，市場シェアは10.2％となり，前年同期から8.2ポイント落とした。 

■2008年第1四半期における世界携帯電話機販売台数
（単位：100万台）
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  ベンダー             2008年Q1            2007年Q1
                  販売台数 市場シェア 販売台数 市場シェア
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1．Nokia          115,191.8   39.1%    92,048.1   35.5%
2．Samsung         42,396.5   14.4%    32,099.8   12.4%
3．Motorola        29,884.7   10.2%    47,620.7   18.4%
4．LG Electronics  23,645.8    8.0%    16,009.3    6.2%
5．Sony Ericsson   22,061.0    7.5%    21,771.5    8.4%
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その他             61,103.2   20.8%    49,489.8   19.1%
合計              294,283.0  100.0%   259,039.2  100.0%
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※OEM販売による出荷台数は除く
出典：Gartner（2008年5月）

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