米J.D. Power and Associatesは米国時間2008年5月29日,米国の携帯電話利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,携帯電話の平均購入価格は2年前から下がり続けていたが上向きに転じ,半年前と比べて9ドル高い101ドルとなった。2003年の調査開始以来の最高額となる。

 J.D. Power and Associatesによると,平均購入価格が上がった背景には,スマートフォンをはじめとする高機能携帯電話の人気の高まりがあるという。スマートフォンの市場シェアはこの1年で1.7%から6.3%に増加した。また,高機能ではない無料の携帯電話を所有する人の割合が過去半年で36%から33%に減少したことも一因だという。

 所有期間は,2007年調査時の平均17.5カ月(関連記事:米国の携帯電話所有期間が長期化傾向,平均17.5カ月)から17.7カ月に伸びた。

 顧客が現在の携帯電話を選んだ理由で最も多かったのはデザイン(41%)で,以下,無料(25%),使いやすさ(23%)と続いている。高機能や小型サイズを挙げた人は17%にとどまった。

 ユーザーが携帯電話で重視する5つのポイント(デザイン/操作性/機能/耐久性/バッテリ寿命)で各ベンダーを評価したところ,顧客満足度が最も高かったのはスウェーデンEricssonとソニーの合弁企業Sony Ericssonで,1000点満点で740点の高ポイントを獲得した。2位は韓国のLG Electronicsで721点。平均は710点で,2社のみが平均点を上回った。

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