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 アイベックステクノロジーは,MPEG-2のHD画質の映像を10msと超低遅延で圧縮・伸張できるコーデック装置「HLD-2000」を開発した。2008年6月に発売する。放送業界における生中継での掛け合いや遠隔医療,遠隔講義など,ビジュアルを必要とする双方向コミュニケーションの用途に有効である。

 HLD-2000は,既に発売されている「HLD-1000」をベースに放送業界向けに特化した製品。実際の放送局に協力を依頼,中継現場でのフィールドテストを行って各種のニーズに対応した。放送業界では,設備のデジタル化に伴って,コーデック遅延が大きな問題となっていたが,10msと短くしたことで,例えば生放送中継においてもスムーズな掛け合いが可能になるという。

 小型軽量であるのも一つの特徴。重さは約1.2kgで,筐体は1Uハーフラックサイズに納まっている。また,DC12V電源で駆動し,ACアダプタによる100V利用とバッテリー駆動による利用が可能である。

 アイベックステクノロジーは今回の製品を,2008年6月11~13日に幕張メッセで開催される「IMC Tokyo 2008」で展示する。