OKI,半導体部門の分社化とロームへの株式売却を正式発表
OKI(沖電気工業)とロームは,OKIが半導体部門を分社化し,その株式の95%をロームに売却することで基本合意を交わした(ロームのリリース,OKIのリリース1(pdf),同2(pdf))。OKIが,5月28日の経営方針説明会の場で発表した(Tech-On!関連記事)。6月末のOKIの株主総会を経て,正式に契約する。
株式の5%はOKIの手元に
OKIは2008年10月1日付で半導体部門を「OKIセミコンダクタ」として分社化する。そのうえで,同日付をメドにOKIがOKIセミコンダクタの株式の95%をロームに売却する。株式の売却額は,OKIセミコンダクタの株式価値として両社が算定した900億円に,いくつかの調整項目を加味して決める。ロームへの株式売却後も,OKIセミコンダクタは当面,SoC(system on a chip)やメモリー,光通信用デバイスといったOKIの現行の半導体事業を引き継ぐ。
OKIは株式の5%を手元に残すことで,「いくつかの製品についてはOKIブランドを残すことを検討する」(OKI 代表取締役社長の篠塚勝正氏)という。OKIセミコンダクタに所属することになる半導体部門の従業員約6000名については,現状で人員削減などの施策は「考えていない」(同氏)とする。
長年の懸案にケリ
半導体事業の分離・売却の理由について,OKI社長の篠塚氏は「情報通信やサービスなどの基幹事業の再構築に向けて,まずは質の異なる事業を切り離す決断を下した」と説明した。「半導体を社内に抱える意味が薄れてきた」(同氏)との実感のもとで,OKIは2000年頃から複数のパートナを検討してきた。今回,「事業が黒字のうちに譲渡し,先々の成長に期待したい」(同氏)との判断から売却に踏み切った。なお,OKIの半導体部門の2007年度の業績は,連結売上高が1382億円,連結営業利益が38億円である。
事業の譲渡先にロームを選んだ理由については,次の二つを挙げた。第1に,「製品や顧客が補完関係にある」(篠塚氏)こと。第2に,LSI製造の低コスト化に必要な「プロセスの共有化やウエーハの低コスト化を進めるのに適したパートナ」(同氏)と見たこと,である。












