ウィルコムとフェリカネットワークスは,ウィルコムが2008年度第4四半期を目途として,携帯電話機向けFeliCaチップ「モバイルFeliCa IC」内蔵のPHS端末を日本国内で発売することで合意したと発表した(発表資料)。さらに両社は,同端末のモバイルFeliCa ICのメモリ領域に「共通領域」を採用すること,ウィルコムが販売するPHS端末へのモバイルFeliCa ICの標準搭載を目指すことなどでも合意したという。

 ウィルコムが販売するモバイルFeliCa IC内蔵PHS端末では,東日本旅客鉄道の乗車券および電子マネー・サービス「モバイルSuica」やビットワレットの電子マネー・サービス「Edy」,ジェーシービーの電子決済サービス「QUICPay」のほか,全日本空輸および日本航空インターナショナルの手掛ける搭乗券不要の搭乗サービスも利用可能になる予定。東日本旅客鉄道は,モバイルSuicaサービスの提供開始を2009年上半期としている。一方,ビットワレットは,Edyサービスの提供開始時期をウィルコムのモバイルFeliCa IC内蔵PHS端末発売と同時とする。