NTTドコモグループ9社(ドコモ)は2008年5月27日,携帯電話機の新製品「906iシリーズ」8機種と「706iシリーズ」11機種を発表した。906iシリーズは,従来機種である905iの高機能路線を引き継ぐとともに動画機能を強化した(Tech-On!の関連記事1)。706iシリーズは,超薄型のワンセグ携帯や健康管理をサポートするウェルネス携帯,防水ワンセグ携帯,簡単操作携帯など,個性的な端末をそろえた。なお,今回の機種では下り最大7.2Mbpsの高速HSDPAへの対応は見送られた。
「F906i」「N906i」「P906i」「SH906i」「SO906i」は,基本的な形状を905iから受け継いでいる。大ヒットしたP905iの後継機種であるP906iは,ワンセグ用のダイバーシチ・アンテナを内蔵することで薄型化。P905iTVの特徴だった,15フレーム/秒のワンセグ映像を30フレーム/秒に変換する「モバイルWスピード」も搭載した。SH906iはタッチ・パネルを搭載したのが特徴。ほかに,906iシリーズ最薄の12.6mmを実現した「N906iμ」,無線LANに対応した「N906iL onefone」(Tech-On!の関連記事2),サイクロイド・スタイルの「AQUOSケータイ SH906iTV」がある。
706iシリーズでは,簡単操作を特徴とする706ieが新たに追加された。「L706ie」「N706ie」「P706ie」「SH706ie」の4機種がある。押し間違えにくい大型のキーや見やすい表示などを特徴とする。
「F706i」はドコモ初の防水ワンセグ携帯。他のキャリアの機種には従来から防水ワンセグ携帯があったため,ユーザーからの要望が多かったという。「P706iμ」は,ワンセグ機能を搭載しながら9.8mmという超薄型を実現した。「SH706iw」は,歩数計や脈拍センサを内蔵した健康管理に特化した機種。発売は2008年9月の予定で,同時期にオムロンヘルスケアが赤外線通信でSH706iwにデータを転送できる体組成計を発売する見込み。ほかに「N706i」「NM706i」「SH706i」「SO706i」がある。