[画像のクリックで拡大表示]

 任天堂は,同社の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の無線通信機能を使って,公共空間でニンテンドーDSに情報配信するサービス「ニンテンドースポット」の実験を開始すると発表した(発表資料)。マクドナルドの店舗とつくばエクスプレスの駅および列車内で実験する。

 マクドナルドの店舗での実験は,日本マクドナルドと共同で行う。実験店舗は世田谷区および杉並区内の21店舗。ニンテンドーDSの利用者はマクドナルド店舗内において,日本マクドナルドがニンテンドーDS向けに作成した商品や各種キャンペーンの情報をホームページで閲覧したり,ニンテンドーDS向けソフトウエアの体験版をダウンロードできる。このサービスを利用するには,ニンテンドースポット専用のブラウザー・ソフトウエア「ニンテンドースポットビューア」が必要。ニンテンドースポットビューアは,ニンテンドーDSの無線通信機能を用いてマクドナルドの店舗で無償配布する。実験は,2008年5月27日~6月末日の間に実施する。

 一方,つくばエクスプレスでの実験は,首都圏新都市鉄道とエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(以下,NTTBP)と共同で行う。つくばエクスプレスの秋葉原駅からつくば駅までの全20駅と列車内で,ニンテンドーDSを使ってニュースや天気,つくばエクスプレスの乗り換え案内などの情報を閲覧したり,ニンテンドーDS向けソフトウエアの体験版をダウンロードしたりすることができる。このサービスにも,実験エリアで無償配布するニンテンドースポットビューアが必要。ニュースなどの情報の配信には,NTTBPが提供する公衆無線LANによる情報配信プラットフォーム「Wi-Fine」をニンテンドーDS向けに最適化した「Wi-Fine for DS」を活用する。実験期間は2008年5月27日~12月28日。サービスへの申し込みや設定,利用料金などは不要とする。なお,NTTBPはこの実験で提供するサービスを評価するモニターを募集している。

この記事を英語で読む