Celltopの様子。左は天気情報の情報,右はスポーツ情報を表示している。右下のメニューを使い,ユーザーが新しい情報を表示する「セル」を追加したり,色を設定したりできる。
Celltopの様子。左は天気情報の情報,右はスポーツ情報を表示している。右下のメニューを使い,ユーザーが新しい情報を表示する「セル」を追加したり,色を設定したりできる。
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 通信用ソフトウエア開発企業である米Aricent Inc.は,同社が開発した携帯電話機向けのGUI(graphic user interface)環境「Celltop」を,J2MEに対応させることを発表した(発表資料)。これにより,「全世界の多くのGSM対応携帯電話機上で動作することが可能になる」(Aricent社)という。

 Celltopは,携帯電話機の画面上に別の小さな画面を使って,天気予報やスポーツ関連情報などを表示する機能。ユーザーにAricent社は,この小さな画面を「セル」と呼ぶ。この技術の狙いは,携帯電話機のユーザーに情報を簡単にアクセスがGUIを提供することにある。Celltopはこれまで,BREWにおけるユーザー・インタフェースのカズタマイズ機能「uiOne」に対応しており,既に携帯電話事業者の米Alltel Wireless社が2007年1月からサービスを提供していた。Aricent社はヒンディー語やスペイン語,ポルトガル語を含めて,英語以外の言語バージョンを開発している。

 Celltopは,XMLでフォーマットした情報を表示するためのクライアント・ソフトウエアと,サーバー用のソフトウエアに構成する。Celltopに似たサービスに関しては,既に米ベンチャー企業のZumobi社(同社のWebサイト)が,米Microsoft Corp.が開発した技術(Tech-On!関連記事)を用いて,サービスを開始している。