日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年5月21日,低価格・小型のノート・パソコン「HP 2133 Mini-Note PC」を発表した。Eee PCが開拓した市場に向け,「性能,携帯性,価格のどれでも妥協しない」をコンセプトに開発したという。

 筐体にはアルミニウムとマグネシウム合金を採用。表面をすべてアルミニウムで覆い,耐食性および耐摩耗性を向上させるためにアルマイト処理を施した。内側は軽量化および耐荷重を高めるためにマグネシウム合金を使った。キーボードを英字にし,キーピッチを通常のキーボードの約92%に当たる17.5mmを確保した。持ち歩くことを前提とするため,3軸加速度センサによるHDDの保護機構も搭載している。これらにより,使いやすさと格好良さを両立させたという。

 画面サイズは8.9インチで,解像度は1280×768。最近個人向けパソコンで多い,横長の液晶を採用している。外形寸法は幅255×奥行き166×高さ27.2mm。質量は1.27kg。モバイル・ノート機としてはそこそこだ。

 発売するモデルは2モデルある。上位モデルの場合2Gバイトの主記憶に160GBのHDDを搭載して,価格は7万9800円とかなり抑えてきたのが特徴。マイクロプロセサは台湾VIA Technologies社のC7-Mで,動作周波数は1.6GHzである。電池駆動時間が6セルで約4.6時間と長くはないが,上位モデルには6セルと3セルのバッテリが付属する。OSはWindows Vista Business。下位モデルはマイクロプロセサが1.2GHzのC7-M,HDDが120GBになり,OSがWindows Vista Home Basicに変わる。予想実売価格は5万9850円。出荷開始は2008年6月上旬を予定している。