著作権管理事業者であるイーライセンスは,同社の管理する著作物に関して,動画共有サイト「YouTube」上での利用を許諾する契約を締結したと発表した(発表資料)。この契約によって,一般のYouTube利用者は,イーライセンスが管理する楽曲を自分で演奏および録画し,YouTubeサイトに公開することが可能になる。今回の契約の対象は,イーライセンスが管理するすべての管理著作物で,2008年3月末時点での曲数は1万7800曲。この中には,浜崎あゆみや大塚愛といった著名なアーティストの楽曲を含む。ただし,音楽の著作権のみに限っており,映像の著作権や著作隣接権は対象としていないという。

 なお,YouTubeを運営する米Google Inc.は2008年3月に,音楽著作権管理事業者であるジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)と,JRCが著作権を管理する楽曲のYouTubeにおける包括利用許諾契約を結んでいる(Tech-On!の関連記事)。