韓国のSamsung Electronicsと韓国LG Electronicsは現地時間2008年5月14日，北米向けモバイル機器用デジタル・テレビ（DTV）技術の開発/推進で協力すると発表した。米国のデジタルテレビ放送関連の標準策定団体Advanced Television Systems Committee（ATSC）に同技術を共同提案し，採用を働きかける。
両社の提案するモバイルDTV技術は，地上波放送事業者の業界団体Open Mobile Video Coalition（OMVC）の指示で業界団体Association of Maximum Service Television（MSTV）が行う試験Independent Demonstration of Viability（IDOV）を参考にして開発する。既存の地上波DTV用の周波数帯を使うものの，現行テレビ放送に影響を及ぼすことがなく，放送用機器の変更/改造に必要な経費も最小限に抑えられるという。
新たなモバイルDTV標準規格は，OMVCが試験運用を実施した後，ATSCが2009年の早い時期に北米で導入を予定している。
なお，両社が引用した全米放送事業者協会（NAB）の調査結果によると，モバイルDTV技術を統一することができれば，2012年末時点で米国内のモバイルDTV視聴可能な機器は携帯電話機が1億3000万台，携帯用メディア・プレーヤが2500万台に達するという。
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