こういった部屋の様子を・・・
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カーナビの画面から確認できる
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 松下電器産業が2008年5月14日に発表した「ストラーダFクラス」(関連記事)の最大の特徴は,「クルマと家のネットワーク化を実現したこと」(パナソニック オートモーティブシステムズ 市販ディビジョン ディビジョン長の木村真人氏)。Fクラス自体がネットワーク通信機能を備えているわけではなく,Bluetoothを介して接続した携帯電話機を利用する。Bluetoothで無線接続することにより,インターネットを介して家庭のネットワークと接続できる。

 対応する機能は三つ。一つが「ネットワーク・カメラ連携」。別売りのネットワーク・カメラ「BL-C111」または「BL-C131」を呼び出すためのメニューを標準で搭載している。ネットワーク・カメラはグローバルIPアドレスが割り当てられたネットワークに存在している必要があるため,一般家庭の場合ダイナミックDNSサービスなどを利用する必要がある。2番目が,松下電工が2006年7月に発売した新築戸建て住宅向け設備ネットワーク・システム「ライフィニティ」との連携である。施錠状態のチェックおよびロック/アンロック,エアコンや照明のオン/オフなどの制御をFクラスから実施できる。最後が同社のHDDレコーダ「DIGA」が備える遠隔録画予約サービス「ディモーラ」経由で,Fクラスから録画予約ができること。Fクラスでデジタル・テレビ放送を受信している際に番組表を呼び出し,そこで表示される「Dimora録画」ボタンを選択すると,録画予約ができる。

 ただしこれらのネットワーク機能は,携帯電話機だけでも可能だ。むしろ,携帯電話機向けのネットワーク・インタフェースを,Fクラスでも利用しているようなイメージだ。この点について,「例えばクルマの中では,鞄の中に携帯電話機をしまい込んでいることが少なくない。そのままで,しかも携帯電話機よりも大きな画面を通じて,タッチ・パネルで操作できる。携帯電話機よりも使い勝手がよくなる」(同社の説明員)としている。