豊田工業大学 教授の山口真史氏
豊田工業大学 教授の山口真史氏
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 米国サンディエゴで開催中の太陽電池の国際学会「33rd IEEE Photovoltaic Specialists Conference(PVSC)」において,豊田工業大学 教授の山口真史氏が「CHERRY AWARD」を受賞した(ホームページ)

 CHERRY AWARDは,太陽電池の技術開発で功績があった研究者に贈られる賞である。1980年の創設以来,日本人では唯一,大阪大学の濱川圭弘氏が1994年に受賞していた。

 山口氏は,超高効率の多接合構造太陽電池の研究などを続けてきた。2005年には,大同特殊鋼やシャープらと共同で,InGaP/InGaAs/Geの3接合セルを組み込んだ集光モジュールを使って,変換効率28%(屋外測定)を実現し,集光型太陽電池の高い可能性を示した。こうした成果が,CHERRY AWARDの受賞につながったと見られる。