【DACプレ】クロック・ゲーティングの最適設計向けEDAを,米Envisが発売
米Envis Corp.は,低消費電力設計向けに二つのEDAツール「Chill」と「Kelvin」を発売した(ニュース・リリース)。同社は2006年創立の新興EDAベンダーで,当初はEnvision Technologyという社名だった。
同社はDACやDATEといった展示会でブースを構えているが,製品を発表するのは今回が初めてになる。今回発表した2製品のうち,「Chill」はゲート・レベルの回路を低消費電力向け回路に変更するツールである。ゲーテド・クロック回路を最適化することで,低電力化を狙う。チップ面積も多少,小さくなるという。
Chillはゲート・レベル回路を解析して,一度にクロック・ゲーティングできる領域に分割する。たとえばパイプライン動作の回路は一度にクロック・ゲーティングできると判定する。領域ごとにゲーティング向けのセンシング回路と制御回路を挿入する。
元の回路がクロック・ゲーティングなしの場合,最大で30-60%の低電力化が可能だとする。さらに,元の回路の冗長性が取り除けることで,5-15%のチップ面積を削減できるという。
一方,Kelvinは,消費電力の解析に使う。同じくゲート・レベルの回路を解析して,消費電力解析に向けたシミュレーション・パターンを自動生成する。Envisによれば,「機能をチェックするためのテスト(シミュレーション)・パターン生成用ソフトウェアは市場にいくらでもあるが,消費電力解析向けは今回が初めて」という。作成したパターンは市販のVerilog-HDLシミュレータに投入,その結果を解析する機能もKelvinは持っている。
両ツールとも2008年5月15日から出荷開始の予定。北米における価格はChillが18万米ドルから, Kelvinが5万米ドルから,である(Linux上の1年間のフローティング・ライセンス)。なおEnvisは6月8日〜13日開催の45th Design Automation Conference(DAC 2008)に出展の予定。












