JAXAが「宇宙ブランド」のロゴと利用料を発表
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は,宇宙開発の過程で得られた技術をさまざまな製品に展開する活動として開始した「JAXA COSMODE PROJECT」について,ブランドのロゴマーク(図)とその使用料を発表した。使用料は製品単価×販売数量×0.1%で,製品やサービス自体について発生するが,その製品やサービスの広報宣伝への利用は無償でできる。
JAXA COMSODE PROJECTは宇宙船や宇宙ステーションで使われるような,先端性と信頼性の高い技術に基づく製品であることを認定するもの。JAXAは2008年4月30日開催の発表会で,そのような製品の候補として日進工業(本社東京)の断熱性塗料「GAINA」,ニューメディカ・テック(本社大阪府吹田市)の逆浸透膜浄水器「クリスタル・ヴァレー」を挙げた。GAINAはセラミックビーズを配合した塗料で,熱を通さないと同時に,得た熱を遠赤外線として空間に放出する性質を持つ。H-IIロケット先端部のフェアリングに使われている。クリスタル・ヴァレーは宇宙ステーションで発生する有機廃棄物や衛生廃水などを基に飲料水を供給する目的でJAXAの技術を用いて開発したもの。
実際に宇宙船や宇宙ステーションで使われるもの以外も含めて,JAXAとの共同研究でできたもの(「Collaboration」区分),JAXAの特許などを用いて開発したもの(「Spin off」区分),宇宙で利用可能であるとJAXAが認定したもの(「Space certified」区分)であれば,ロゴ取得は可能としている。現在Collaborationで約40件,Spin offで約100件,Space certifiedは約30件が候補になっているという。このうちSpace certifiedの候補は現在のところ宇宙日本食のみ。
ロゴマークを利用する企業にとっては,自社製品の先端性と信頼性をアピールできる。JAXA側は開発技術をより広く商業化できるという直接的な狙いに加えて,宇宙発の技術を日常的に役立たせることを通して多くの人に宇宙開発をもっと身近に感じてもらう,という狙いがある。「ブランドとは,売り手と買い手の間で共有できる意味のある価値のこと,と考えている。日本の宇宙開発は外国の先進国に比べて規模は小さいが,軍事目的という要素が無いだけに宇宙を探究したいという純粋な欲求に基づいていて,おそらく日本にしかできない宇宙開発が存在すると考えた。それを多くの人の間で共有できるように,身近なものとして伝えたい」と,ブランドのプロデュースに関わった企画会社ワイエン+ケネディ トウキョウの吉田透氏は説明した。













