キーパッドの回路部分とメイン基板 キーパッドの回路部分 サブ基板

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 メイン基板は,キーパッドの下に収められている。キーパッドの下に当たる側にキーパッドの回路部があり,反対側の面(メイン・カメラ側)にLSIを実装してある。メイン・カメラ側にはUSIMカードやmicroSD/SDHCメモリーカード・スロットを実装したサブ基板が載っている。カード・スロットを別基板上に実装するつくりは,921SHと共通する

 基板上に実装されたLSIの多くは,921SHと同じか同じメーカー製のものである。W-CDMA方式の通信関連LSIはスウェーデンEricsson社製,アプリケーション・プロセサは東芝製で,いずれも921SHと同じ型番だった。ワンセグ・チューナー・モジュールはシャープ製とみられる。ただし,モジュールが内蔵するICの型番は,921SHや,その前機種である「FULLFACE SoftBank 913SH」と異なる。

 921SHとメーカーが違う主要LSIは,フラッシュ・メモリくらいだった。インターネットマシンが利用するのは,伊仏合弁STMicroelectronics社製とみられるのに対し,921SHでは米Spansion社製の製品が載っていた。

 インターネットマシンのメイン・カメラは,有効画素数が200万のCMOSセンサを使っている。913SHがこれと同じ画素数のカメラを搭載しており,それぞれのカメラ・モジュールを分解したところ,レンズ枚数やセンサの寸法などもインターネットマシンのものと共通していた。インターネットマシンと913SHのカメラ・モジュールは,同一部品の可能性がある。ただし,モジュールに貼り付けたれたシールの上の型番は,前者が「W8WSLB 28295」,後者が「W7WSLA 64044」と,異なっていた。