日亜化学工業は同社保有の国内特許を侵害するとして,韓国Seoul Semiconductor Co,. Ltd.の日本法人であるジャパンソウル半導体を東京地方裁判所に提訴した(発表資料)。特許侵害の差し止めや損害賠償を求める。対象とする製品は白色LEDなどで,品番は「BW104-S」「WH104」「WH104-C」「TWH104-H」「MPW104-F1」「WH107」「WH201」「WH601」「WH108-S」「WH108」「FCW100」「FCW100Z」「FCW101Z」「WH1222」である。日亜化学工業とSeoul Semiconductor社はこれまでも,白色LEDの意匠権や特許権について争ってきた。今回の提訴に対して,Seoul Semiconductor社からのコメントは発表されていない。

 今回の訴訟にて日亜化学工業が侵害されたと主張する特許は,特許第3900144号。青色LEDチップといった発光素子と蛍光体材料の組み合わせや製造に関する。この特許はキーパッドやインジケータに用いる白色LEDに用いられているという。なお,日亜化学工業によれば,携帯電話機の液晶パネル用バックライト光源に使うサイドビュー・タイプは今回の特許の対象外とする。

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