米Qualcomm Inc.は,2008年度第2四半期(2008年1~3月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比17%増の26億600万米ドル,営業利益は同9%増の8億1300万米ドル,純利益は同6%増の7億6600万米ドルだった。第2四半期は増収増益となったが,売上高,利益ともに2ケタ増となった直前期と比べると,成長は鈍化傾向だ。

 同社のCEOであるPaul E. Jacobs氏は,「CDMA方式対応製品やサービスの採用が引き続き加速しており,第2四半期の業績も好調だった」とコメントを寄せた。MSMチップセットおよびCDMA方式対応製品の出荷も過去最高だったという。

 部門別の売上高を見ると,主力の半導体部門(QCT:Qualcomm CDMA Technologies)は対前年同期比29%増の16億2000万米ドル,ライセンス部門(QTL:Qualcomm Technology Licensing)は同5%増の7億9500万米ドルだった。ワイヤレスインターネット部門(QWI:Qualcomm Wireless & Internet)の売上高は,同2%減の1億9400万米ドルだった。

 2008年度第3四半期(2008年4~6月)は,売上高が25億~27億米ドルとなる見通し。前年同期と比べると8~16%の増加となる。2008年度通期(2008年10~9月)の売上高は,対前年比13~17%増の100億~104億米ドルと見込む。