米Apple Inc.は,2008年会計年度第2四半期(2008年1~3月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比43%増の75億1200万米ドル,営業利益は同33%増の13億1500万米ドル,純利益は同36%増の10億4500万米ドルで,大幅な増収増益となった。粗利益率は32.9%で,前年同期の31.5%から1.4ポイント上昇した。

 パソコン「Macintosh」の第2四半期の販売台数は対前年同期比51%増の228万9000台。このうち,デスクトップ・パソコンは85万6000台で,ノート・パソコンは143万3000台だった。前年同期からの伸びは,ノート・パソコンが61%と高い。同社は2008年1月に,超薄型ノート・パソコン「MacBook Air」の出荷を始めている(Tech-On!の関連記事)。一方,デスクトップ・パソコンの伸びは37%。パソコン全体の売上高は,対前年同期比54%増の34億9400万米ドルだった。

 携帯型メディア・プレーヤー「iPod」の販売台数は,対前年同期比1%増の1064万4000台だった。売上高は同8%増の18億1800万米ドル。同社のコンテンツ配信サービス「iTunes Store」の売り上げなどを含む音楽関連製品とサービスの売上高は8億8100万米ドルで,前年同期から35%増加した。携帯電話機「iPhone」の出荷台数は170万3000台で,関連製品やサービスを含む売上高は3億7800万米ドルだった。iPhoneの2008年会計年度第2四半期までの累計販売台数は540万7000台である。

 2008年会計年度第3四半期(2008年4~6月)の売上高は,72億米ドル程度となる見通し。希薄化後の1株当たりの利益は1米ドル程度と見込む。