オランダNXP Semiconductors社は,非接触型の通信を利用し,携帯電話機を使った決済サービスの普及を目指す団体「モバイル決済推進協議会」に参加すると発表した。半導体メーカーがモバイル決済推進協議会に参加するのは初めて。同協議会への参加によって,NXP Semiconductors社は日本でもNFC(near field communication)を用いた電子決済サービスの販売促進活動に取り組む。

 モバイル決済推進協議会は,非接触モバイル決済サービスの普及促進を目指す団体として,ジェーシービーやイオンクレジットサービス,KDDIなどが2005年に設立した(Tech-On!の関連記事1)。推奨する決済サービスは,ポストペイド方式の「QUICPay」。これまでFeliCaチップを装着したカードまたは携帯電話機で利用が可能だった。2008年3月時点でのモバイル推進協議会の加盟企業は79社である。

 NXP Semiconductors社は,「MIFARE」方式の非接触IC事業を展開している。2006年にはFeliCaカードを手掛けるソニーと,MIFAREとFeliCaの両方式に対応するICチップを手掛ける合弁会社を設立した(Tech-On!の関連記事2)。