ルネサス テクノロジとベルギーIMECは,コグニティブ(cognitive)無線の実現に向けた,45nmルールRFトランシーバの研究開発で提携すると発表した(発表資料)。

 コグニティブ無線は,通信端末が周囲の状況を自ら認知して,どのような無線方式で通信すればよいか判断し,最適な方式に自動的に切り替えて通信する技術。通信機器のベースバンド回路やRFトランシーバが複数の無線方式に対応している必要があるため,さまざまな新技術の開発が必要になる。

 ルネサス テクノロジは今回の提携で,IMECの「software-defined radio (SDR) front-end program」に参加し,リコンフィギュアラブルRF技術や高速で低消費電力のA-D変換器の開発,RF回路全体のデジタル化などに取り組むことになるという。