エルピーダメモリは,2007年度通期(2007年4月~2008年3月)の業績見込みを発表した(発表資料)。売上高は前年度比17%減の4050億円,営業損失は250億円,純損失は240億円としている。営業損益は前年度の黒字から934億円もの悪化である。同社が通期決算で営業損失を計上するのは2003年度以来4期ぶり。

 赤字の主因はDRAMの価格が大幅に下落したこと。2006年中は安定していたDRAM価格は2007年1月から急落。主要品種である512MビットDDR2型DRAMのスポット価格は2007年1月~12月の12カ月間で80%以上も下落したという。

 2008年1月~3月期は平均販売単価が直前四半期からさらに26%低下するとともに,販売構成比も悪化。売上高は前年同期の6割程度まで落ち込み,営業損失260億円を計上する見通し。ただし,ビット換算の出荷量は直前四半期比で33%増と,当初計画の20%を大きく上回った。これは台湾の生産合弁会社Rexchip Electronics Corp.の歩留まりが計画を上回ったためという。

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