W-CDMA規格の特許ライセンス・プログラムを管理する英3G Licensing Ltdは2008年4月16日,携帯電話機向けの共同ライセンス契約の第4版(JLAV4.0)を発表した。改定された特許ライセンス・プログラムでは,対象となる必須特許のポートフォリオが拡充し,かつ現行の条件より低額で特許使用許諾を受けることができる。新たな特許使用料は,携帯電話機1台当たり1~2米ドルで,2年間以上ライセンスを受け続けたライセンシでは1米ドルになる。この特許使用料は2009年1月1日~2013年12月31日までの5年間に適用される。同ライセンス・プログラム参加の1年後と2年後に適用される長期加入者割引も用意する。

 3G Licensing社によれば,同特許ライセンス・プログラムで特許使用許諾を受けた携帯端末は累計で8500万台以上。今回のライセンス・プログラムの改訂により,その数は大幅に増加するとみる。

 3G Licensing社のDirectorであるBrian Kearsey氏は,「W-CDMAおよびその進化形であるHSDPA,HSUPA方式に対するこの水準の特許使用料は,世界のUMTS市場の発展をより一層促進するだろう」とコメントを寄せた。