薄型テレビの購入意向シェア(日経マーケット・アクセス調べ)
薄型テレビの購入意向シェア(日経マーケット・アクセス調べ)
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 日本ビクターは2008年4月16日,同社が「国内向けのテレビの生産,販売から撤退する方針」との報道を受けて「当該事項について検討はしている」とのコメントを発表した。2008年4月25日の決算発表時にこの件についても発表するという。

 撤退に関する記事は,日本経済新聞が同日付の朝刊一面に掲載した(日本経済新聞の記事)。この記事は,ビクターが2008年夏をメドに国内テレビ事業から撤退し,欧米に経営資源を集中させる方針を固めたとしている。

 ビクターは2007年度(2007年4月~2008年3月)に全世界で液晶テレビを110万台出荷する計画を立てていた。前年度の80万台からは大幅な出荷増になる。ただし,2008年4月15日に業績予想を修正しており,液晶テレビの新製品投入が一部,2008年度にずれこんだとしている(Tech-On!関連記事)。

 国内向けの出荷実績などについては公表していない。なお,日経マーケット・アクセスが2008年3月に実施したアンケートによると,今後3カ月以内に買いたい薄型テレビのメーカーのランキングでビクターは6位。シェアにすると1.8%だった。