英CSR plcは,Bluetoothの低消費電力仕様「Ultra Low Power(ULP) Bluetooth」に基づくチップセットを開発し,ルクセンブルクで開かれた医療機器関連の国際会議で実演を公開したと発表した。消費電力は従来のBluetoothに比べ1/10であるという(関連記事)。

 CSR社のULPチップセットは,トランシーバICとベースバンド処理ICの2個のICから成る。ULPに加えて,従来のBluetooth version 2.1に基づく無線通信機能も備えたデュアル・モードのチップセットであるという。

 ULPで消費電力が低いのは,利用する通信チャネルを従来の32チャネルから3チャネルに絞り,さらに通信セッションを確立する際のやりとりを従来より大幅に圧縮したことなどによる。待機時の消費電力も減らしたことで,待機時の電池寿命も大幅に伸ばしたとする。