KDDIは,2007年度通期(2007年4月~2008年3月)の業績予想を修正した。連結売上高は2008年1月に公表した前回予想より160億円多い3兆5960億円(前年度比7.8%増)と上方修正。ただし,営業利益は140億円引き下げて4000億円(同16.0%増)とした。

 KDDIは経営目標に掲げてきた「au端末の累計契約3000万件」を2008年3月に達成,同月末のauの累計契約数を3010万5100件とした。当初予測を上回る契約を獲得したことで売上高は予想を上回ったが,販売コストがかさんだため利益は下回った。同社は目標達成に向けて,端末当たりの販売奨励金を積み増していたという。

 2007年5月以降,KDDIは毎月の契約純増数でソフトバンクモバイルに首位を譲っているが,2008年2月,同3月はソフトバンクとの差を縮めた。新しい統合プラットフォーム「KCP+」を採用した端末が出揃ったこと,「家族割」などの契約者を対象に2008年3月から家族間の通話を無料にしたことを,同社は好調の理由に挙げている。