フィンランドNokia Corp.は,新興市場での買い替え需要を狙った携帯電話機4機種「Nokia 5000」,「Nokia 2680 slide」,「Nokia 7070 Prism」,「Nokia 1680 classic」を発表した(発表資料)。

 Nokia社によれば,新興市場において1台目の携帯電話機の購入者は増加し続けているが,より高機能な機種への買い替えを望む人も大幅に増加しているという。2008年には新興市場の買い替え需要が,1台目購入の需要を初めて上回ると予測する。今回発表した新機種は,こういった新興市場の需要に向けて,「機能やデザイン,価格のバランスが取れた製品」とNokia社は説明する。

「Nokia 5000」
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 Nokia 5000は,130万画素のカメラや320×240画素のメイン・ディスプレイ,録音可能なFMラジオ機能,メール機能などを持つ。MP3のファイルを着信音に設定することも可能。BluetoothやGPRSに対応する。価格は,税金や助成金抜きで90ユーロとなる見通し。2008年第2四半期の出荷開始を予定する。

「Nokia 2680 slide」
「Nokia 2680 slide」 (画像のクリックで拡大)

 Nokia 2680 slideは,Nokia社が新興市場向けとして初めてスライド型を採用した機種。インターネット接続とエンタテインメント機能を充実させたとする。録音可能なFMラジオ機能,MP3ファイルの着信音設定,カメラ機能などのほか,電話帳機能を拡張するなど携帯電話機本来の機能も充実させた。価格は,税金や助成金抜きで75ユーロの見込み。2008年第3四半期に出荷を開始する予定。

「Nokia 7070 Prism」
「Nokia 7070 Prism」 (画像のクリックで拡大)

 Nokia 7070 Prismは,画面の壁紙やMP3ファイルの着信音設定といったカスタマイズ用の機能を特徴とする折りたたみ式の機種。税金や助成金抜きの価格は50ユーロの見込みで,2008年第3四半期に出荷を開始する予定。

「Nokia 1680 classic」
「Nokia 1680 classic」 (画像のクリックで拡大)

 Nokia 1680 classicは,Nokia社が「これまでで最も手ごろな価格のカメラ機能付き携帯電話機」とする機種。640×480画素のカメラと動画の録画機能,メール機能を持つ。また,家族や小規模の企業において携帯電話機を共用するための機能も備える。価格は税金や助成金抜きで50ユーロの見込み。2008年第2四半期に出荷を開始する予定である。