電気のデジタル博物館のホーム・ページ
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 電気電子・情報関連の5学会と国立情報学研究所は2008年3月26日,日本の電気電子・情報分野で1980年代とその前後に開発された技術を解説するWebサイト「日本の電気電子・情報関連卓越技術データベース(DB-JET)」を正式に公開した。愛称を「電気のデジタル博物館」としている。誰でも無料で閲覧できる。

 電気のデジタル博物館では,1980年代を中心とする日本で開発された約4000点の技術情報を収集し,約600項目を解説する。各項目は,専門家向けの解説のほか,その英語訳,および「中学2年生を想定した」(国立情報学研究所 前所長で現・顧問の末松安晴氏)という入門向けの解説から成る。ただし,現時点では英訳は約150件しかない。

 入門向け解説は,「技術の中身よりも背景が分かるようにした」(末松氏)という。ところが,2007年春にこの博物館を一度試験的に公開し,学校関係者などの意見を聞いたところ「表現が硬すぎて内容が分かりにくい」などの評価が相次いだ。このため,入門向け解説の内容はこの1年で大幅に改訂したという。

 同博物館に掲載された情報には,Googleなどの検索サイトからアクセスできるほか,同博物館内でも検索エンジンを用意して検索性を高めているという。コンテンツの複製や再利用は,個人が非営利目的で利用する場合や,学校関係者が教育目的で利用する場合は,原則自由であるという。