TDKは,2008年10月1日をメドに電源事業を連結子会社のデンセイ・ラムダに移管する(発表資料)。両社の事業を統合し,専業メーカーとして事業を運営することで,事業の拡大を図る。

 TDKは2007年9月にデンセイ・ラムダを100%子会社化する方針を固めており(Tech-On!関連記事1),この手続きが2008年3月末に完了する見通し。完全子会社化した後,TDKの電源事業部門を移管・統合し,社名を「TDKラムダ」に変更する計画である。

 2006年4月からTDKとデンセイ・ラムダは統一ブランド「TDK-Lambda」を展開してきたが(Tech-On!関連記事2),無停電電源で「Densei-Lambda」ブランドを継続するなど,一部の品種では両社それぞれのブランドを残していた。事業統合後はこれらもTDK-Lambdaブランドで展開していく。

 デンセイ・ラムダは産業機器向け電源の首位メーカーで,年間売上高は約600億円。TDKの電源事業部門の年間売上高は約200億円である。TDKラムダは2009年度(2009年4月~2010年3月)に売上高1000億円,営業利益率10%を目標に据える。