半導体事業の連結業績の推移
半導体事業の連結業績の推移
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 東芝は,2007年度(2007年4月~2008年3月)の業績予想を下方修正した(発表資料)。HD DVD事業からの撤退やNANDフラッシュ・メモリの価格下落を受けて,前年度比で1割程度の減益になる見通し。連結売上高は前回予想の7兆8000億円から7兆7000億円(前年度比8.2%増)へ,営業利益は2900億円から2300億円(同11.0%減)へ,純利益は1800億円から1250億円(同9.0%減)へ,それぞれ引き下げた。

 東芝はHD DVD事業からの撤退(Tech-On!特設サイト)に伴う費用を営業外損失として450億円,計上する。同事業は2007年10月時点で売上高650億円,営業損失500億円を見込んでいたが,これも売上高260億円,営業損失650億円へ下方修正した。

 NANDフラッシュ・メモリの価格下落の影響も大きい。下落幅が当初予測を上回ったため,半導体事業の営業利益は前回予想の1500億円に対して850億円(前年度比33.7%減)になる見込みだ。半導体事業の売上高も500億円引き下げて,1兆3900億円(同7.1%増)とした。

 なお,東芝はこの件で本日,記者会見を行う。Tech-On!では会見からの詳報を予定している。

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