ロームは，PINダイオードを6素子あるいは4素子を集積したマルチダイオードを開発した。外形寸法は6個のPINダイオードを集積した品種「RN142ZS12A」が2.4mm×0.8mm×0.3mmのいわゆる2408サイズ，4素子集積した品種「RN142ZS8A」が1.6mm×0.8mm×0.3mmの1608サイズである。従来，携帯電話機のアンテナ周辺部やデジタル・カメラなどでは個別のPINダイオードを複数個使ってきたが，今回のマルチダイオードを使うことによって部品の実装点数を1個にできるという。実装面積も小さくなり，例えば1006サイズ（1.0mm×0.6mm）のPINダイオードを6個使う場合に比べて，47％削減できることになる。マルチダイオード品としては，「世界最小かつ最薄」（ローム）と主張する。
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