NTTドコモと富士通は2008年3月17日,東芝製のソフトバンクモバイル向け携帯電話機「かんたん携帯SoftBank 821T」の製造・販売などの差し止め命令を求め,東京地方裁判所に申し立てを行った(発表資料1)。
821Tは東芝が製造し,2008年3月8日よりソフトバンクモバイルが販売している,高齢者層をターゲットとした端末。ドコモ側は,821Tは富士通製のドコモ端末「らくらくホン」と極めて類似しており,不正競争防止法に違反していると主張する。同じく高齢者層をターゲットとした「らくらくホン」シリーズは,1999年の発売以来,累計で1200万台以上を販売したという。
なお,NTTドコモは仮処分申請と同日,新機種の「らくらくホン プレミアム」などを発表した(発表資料2,同3)