米Gartner, Inc.の調査によれば,世界のOEMメーカー上位10社が2007年に消費した半導体の消費額は,910億米ドルだったという(発表資料)。これは,世界全体で消費された半導体の約1/3に当たる。Gartner社は,2007年の半導体消費額を牽引した用途はパソコンと携帯電話機とする。半導体消費額で上位10社に入るかどうかの境界となった金額は59億米ドルで,2006年と比べると10億米ドル以上上昇した。

 2007年に半導体消費額が最も高かったのは,米Hewlett-Packard Co.。対前年比8%増の150億米ドルを消費した。同社が消費した主な半導体は,マイクロプロセサとメモリだった。2位になったのはフィンランドNokia Corp.で,130億米ドルを消費した。Gartner社によれば,Nokia社は半導体の調達戦略を大きく変えたという。Nokia社はこれまで携帯電話機向けにASICを使っていたが,ASSPへ移行させ始めているという。

 9位の米Apple Inc.と15位の任天堂は,半導体消費量を前年比で30%以上増加させた。Apple社は対前年比32%増の59億米ドル,任天堂は同127%増の36億米ドルを消費した。Apple社では携帯電話機「iPhone」と携帯型メディア・プレーヤー「iPod」が,任天堂では据置型ゲーム機「Wii」と携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」が,半導体の消費を牽引したとする。