技術経営 技術者が知っておきたい経営と市場の最新情報
 

【ETech】技術の力で政治を変えよう――Lawrence Lessig氏

北郷 達郎=日経エレクトロニクス
2008/03/06 16:14
印刷用ページ
講演するLawrence Lessig教授
講演するLawrence Lessig教授
[クリックすると拡大した画像が開きます]

 O'Reilly Emerging Technology Conference(ETech)の三日目,夕方の基調講演に著書「CODE」や著作権の新しいありようである「Creative Commons」で知られるStanford Law SchoolのLawrence Lessig教授が登壇した。テーマは「Coding Against Corruption(汚職に対抗するコード)」。一時期上院議員に立候補するという噂もあったが,聴衆に訴える内容は政治色の強いものだった。

 「政府は簡単なことであっても意外と判断を誤ることが多い」と切り出したLessig氏は,一見当然の判断が下せそうなのに判断を誤った例として,著作権の期間延長,地球温暖化を認めるのに10年以上遅れたことなどを挙げ,こうした背景には「金(money)の存在がある」と指摘した。これは必ずしも悪徳政治家が収賄をするということではなく,善良であっても判断を誤る。その理由は「判断を下す際に,独立した考えで下すのではなく,何かに依存しているからだ。それが金だ」(Lessig氏)。

 米国の二大政党である共和党と民主党のどちらかに偏った話ではなく,また政治に限った話でもないという。そのためにLessig氏は,「Change Congress」と呼ぶ運動を始めようとしている。Creative Commonsのときと同じように,一種のシグナルとしてこの言葉を使い,さまざまなサイトで採用を呼びかける。

 また一方で,聴衆である技術者に対して「技術の力で政治を変えよう」と呼びかけた。具体的な方策は提示しなかったが,草の根的な創造を続けることで,政治家に圧力をかけることはできると説明した。「建国初期の時代は法律家が,第二次大戦の時代は戦士がヒーローだった。今はGeeks(技術オタク)がヒーローになる時代だ」と語り,協力を呼びかけた。Lessig氏の講演はスタンディング・オベーションで幕を閉じた。

【技術者塾】
実践で学ぶ!システム設計力強化トレーニング(9/2・3開催)

~複雑化する製品の設計情報を見える化し、品質向上と開発効率化を実現~


システム・サブシステムにおいて、要求⇒機能⇒実現手段の順に段階的に設計案を具体化しながら、各段階において異分野の技術が相互に与える影響や背反事項のすり合わせを行うことが重要です。また、元々日本企業が得意なすり合わせをより効率的・効果的に行うために、設計情報を見える化し共通言語とすることが必要です。これらにより、システム目標の未達や見落としを防ぎ、品質向上と開発効率化の実現を目指します。詳細は、こちら
日時:2015年9月2日(水)・3日(木)
いずれも10:00~18:00
会場:京王品川ビル セミナールーム(東京・品川)
主催:日経テクノロジーオンライン
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング