図1 指を有効的に使う「Lucidtouch」
図1 指を有効的に使う「Lucidtouch」
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図2 現在のハードウエアの構成
図2 現在のハードウエアの構成
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図3 将来のハードウエアの構成
図3 将来のハードウエアの構成
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 米Microsoft社の研究開発部門であるMicrosoft Researchは「TechFest 2008」において,液晶画面を備える携帯機器を持つ際に,背面に置いた指を使う新しいユーザー・インタフェース(UI)「Lucidtouch」を披露した(図1)。画面上に背面の指が透けているかのように影が映り,その影を見ながら画面を操作できる。

 現在のところ,このUIを実現するには,機器の背面にタッチ・パネルを装着し,さらに後方からカメラで指を撮影する必要がある(図2)。だが,同社では将来的に背面から指を映すカメラを取り除き,指の形を認識可能な簡易的な画像センサとタッチ・パネルを機器の背面に組み合わせられるとしている(図3)。

 キーボードを備えない携帯機器では,入力のインタフェースが課題となる。特に機器を両手で持つ比較的大きな携帯機器では,携帯電話機のように画面を親指で操作するのは難しく,こうしたUIが有効であるとしている。今回のデモでは,画面に表示した地図の上に指の影を映して,背面にあるユーザーの指が透けているように演出していた。しかも,指先で背面をタッチすると赤い点が表示され,入力のインタフェースとして利用可能なことを示していた。