米Microsoft社の研究開発部門であるMicrosoft Researchは,2008年3月4日に米国レドモンドにおいて,研究成果を披露する「TechFest 2008」を開催した(図1)。銀河系の詳細な画像を見ることができる「WorldWide Telescope」をはじめ,新しいWebサイトの検索機能として「SearchTogether」「CoSearch」などを紹介した。
WorldWide Telescopeは,銀河系やさまざまな星雲の鮮明な画像を連続的に,かつスムーズに縮小/拡大できる機能で,「あなたのデスクトップがあたかも天文観測所のようになる」(Microsoft Research senior vice presidentのRick Rashid氏)とする(図2)。
一方,SeachTogetherは,複数の人と検索結果を共有できる検索機能である。例えば,友人と旅行する際にホテルを探す場合,同じWebサイトを何度も検索してしまうのを防げるほか,各自が検索結果にコメントをつけることができるため,効率的な情報共有が可能となる(図3)。
検索は,Microsoft社の「Windows Live Search」だけでなく,「Google」や「Yahoo!」などの検索サイトなどにも対応している。ただし,この新機能を利用するにはWindows LiveのIDが必要である。同社では友人や家族といった一般ユーザーの情報共有だけでなく,複数の人で論文などを検索したりする学術的な利用にも向いているとする。
CoSearchは,一つのパソコンを複数で利用する際に役立つ新機能である。検索結果などを携帯電話機などで閲覧できるほか,複数のマウスを接続して複数の人がWebサイトを検索することができる(図4)。具体的には,学校などでパソコン1台を複数で使う場合に,画面を見られない生徒が自分の携帯電話機で検索結果を見たり,検索してもらいたいキーワードなどをパソコンに送ることができる。