図1 NECの経営説明会で語る代表取締役社長の矢野薫氏
図1 NECの経営説明会で語る代表取締役社長の矢野薫氏
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図2 「NECはNGNに注力する」(矢野氏)
図2 「NECはNGNに注力する」(矢野氏)
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 NEC 代表取締役社長の矢野薫氏は2008年2月20日に開催した経営説明会で,次世代ネットワーク(NGN)技術に注力し,海外売上比率を30%以上に高めるなどとする経営方針を語った(図1)。「2007年度のNGNの売上目標である2000億円は達成できる見込み」(矢野氏)と述べ,「2008年度は倍増の4000億円を目指す」(同氏)という。

 矢野氏は,NECの定義するNGNが,第3世代携帯電話(3G)を拡張した3.9世代と呼ばれる通信方式「LTE(long term evolution)」や固定電話通信と移動通信体を連携したサービス「FMC(fixed mobile convergence)」などを含むことを強調。NTTグループが取り組むNGNよりも,意味する範囲が広いことを示した(図2)。

 今後の課題である海外売上高比率を現在の約20%から高めることについては,「まずは3年以内に30%は超える。この水準ならば自社による努力と,他企業との提携で達成できる見込み」(矢野氏)という。目標水準としては40%を掲げる。ただし目標水準には「明らかに3年では達成できない」(矢野氏)と語った。