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無線タグを使った著作物の複写利用管理システム,2カ月間の実証実験で有効性を確認

木村 雅秀=日経エレクトロニクス
2008/02/15 18:03
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2カ月間の実証実験を実施
2カ月間の実証実験を実施
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写真右上にあるのが無線タグの読み取り装置
写真右上にあるのが無線タグの読み取り装置
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 日立製作所,日立システム九州,リコー,ゼンリンの4社は,無線タグを使った「著作物の複写利用管理システム」の実証実験を2カ月間実施し,同システムの有効性を確認したと発表した(ニュース・リリース)。地図などの著作物を業務目的で複写利用する場合,事前に著作権者の許諾を得ることが必要だが,これまでは利用者からの申告以外に状況を把握する手段がなかった。今回のシステムを利用することで,著作権者は複写利用に応じた著作権料を受けることが可能となる。

 実証実験は,2007年11月20日~2008年1月21日に西日本シティ銀行の北九州営業部,および三井住友銀行の北九州法人営業部で実施した。日立製作所の無線タグ「μ-Chip Hibiki」と,無線タグの読み取り装置を装着したリコー製のデジタル複合機を利用し,実際の業務の中で「ゼンリン住宅地図帳」を複写する際に,著作権管理が機能するかなどを検証した。

 無線タグは住宅地図帳の背表紙部分に埋め込んであり,これを読み取り装置にかざしてからでないとコピーができない仕組み。無線タグの読み取り装置やソフトウエアは複合機のオプションとして提供し,導入コストは現状では10万円前後になる。書籍に無線タグを埋め込むコストは1チップ当たり約5円と安い。複写した紙には地紋とゼンリンのロゴが入る。複写利用料は,日立システム九州が開発した管理システムで算出する。

 今回の実証実験では操作性については概ね好評だったものの,課題として処理時間の長さが挙がった。現状ではコピー・ボタンを押してから紙を出力するまでに20~30秒かかるという。4社は今後,課題の解決に取り組むとともに,複写機メーカーや出版業界,著作権管理団体,ITベンダーなどに参加を呼びかけ,今回のシステムを業界標準にしたい考えである。

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