NECエレクトロニクスは,早期退職優遇制度を実施する。2008年3月31日時点で勤続5年以上かつ40歳以上の国内連結会社(孫会社2社を除く)社員を対象に,2008年2月18日から同29日まで退職希望者を募る。退職期日は2008年3月30日を予定している。

 募集人員は定めていないが,2007年度通期の業績予想には500人程度の応募を想定して約50億円の費用を織り込んでいる。仮に500人が退職した場合,人件費は年間で50億円弱,減少する見込み。なお,同社グループの現在の国内従業員は約1万8000人である。

 NECエレクトロニクスは,2007年11月に国内の開発拠点の移管と生産子会社の統廃合を発表した(Tech-On!関連記事)。今回の早期退職優遇制度は「この再編への対応を含めた措置」(NECエレクトロニクス 広報)という。「転勤などを受け入れられない社員も出てくる。そうした社員に対し,退職金とは別に加算金を支給するなど,会社としてフォローをするのが今回の制度の狙い」(同)とした。