調査会社の米iSuppli Corp.は,2011年までの家庭向け据置型ゲーム機の世界市場予測を発表した。2007年までは,他機種より市場投入が早かった米Microsoft Corp.の「Xbox 360」が年間販売台数で首位を維持するが,2008年からは任天堂の「Wii」が取って代わるとする。さらに2011年にはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション 3」(PS3)がWiiを追い抜くと予測した。

 Wiiの世界販売台数は2008年に前年比30.2%増となり,Xbox 360の2570万台を僅差でかわすとiSuppli社は予測する。「低価格な本体と手軽に遊べるソフトで,ゲーマーよりも非ゲーマーに訴求していく任天堂の戦略が成功している」(iSuppli社アナリストのPam Tufegdzic氏)。Wiiの年間販売台数は2007年から2011年まで平均成長率20.3%で伸び,2011年の年間販売は3770万台になる見込みという。

 しかし,コアなゲーム・ファンの支持により,PS3はWiiを上回る成長を遂げるとiSuppli社はみている。PS3の2007~2011年の平均成長率は39%で,2011年の世界販売台数は3840万台になると予測。2011年の販売台数シェアはPS3が35.4%,Wiiが34.8%,Xbox 360が29.8%になる見通しとした。

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