米NVIDIA Corporationは,2008会計年度第4四半期(2007年11月~2008年1月期)および通期の決算を発表した(発表資料)。同第4四半期の売上高は過去最高額を記録し,対前年同期比37%増の12億273万米ドルとなった。GAAP(generally accepted accounting principals)ベースでの営業利益は同89%増の2億6250万米ドル,純利益は同57%増の2億5699万米ドルだった。

 2008会計年度通期(2007年2月~2008年1月)の売上高も過去最高額であり,対前年比34%増の40億9786万米ドルとなった。営業利益は同84%増の8億3635万米ドル,純利益は同78%増の7億9765万米ドルとなった。

 好業績に貢献したのは,GPU(graphics processing unit)。売上高は,前年同期と比べて80%増加した。Google EarthやiTunesなどのWebサービスのリッチ画像を処理する需要の増加がそれを牽引した。

 同社は,2008年2月にゲーム・コンテンツの物理演算ソフトを手掛ける米AGEIA Technologies, Inc.の買収を発表した。AGEIA社は,ソニー・コンピュータエンタテインメント社の「PlayStation 3」やMicrosoft社の「Xbox 360」,任天堂の「Wii」向けに「PhysX」というソフトウエアを提供している。