NEC,PDMツール「Obbligato II」にコスト管理機能を追加
NECはPDMツール「Obbligato II」の新版(R8.1)を発売した。部品や材料の原価を管理するモジュール「Obbligato II/COLicence」を新設した。これまでユーザー企業数社で原価企画活動を支援するシステムをObbligato II上に構築した実績を基に,標準化して製品とした。また,設計途中の3次元CADデータを管理する機能「Obbligato II/CADIntegrationClient」も新設した。
Obbligato II/COLicenceは,製品企画段階から始まってDR(デザインレビュー)1,詳細設計,DR2,生産準備,生産と各段階にわたってコストを把握し,為替レートの変動や構成部品の変化に応じて原価がどう変動するかシュミレートする機能を持つ。目標原価に対するギャップを早期に把握して,対策を打つための情報を提供する。製品原価の80%以上が決まるといわれる製品企画と設計の段階から適用できるようにした。
設計途中の3次元CADデータ管理機能は,これまでは別のツールをObbligato IIと組み合わせて実現していたものを,Obbligato II自体にも加えたもの。例えば3次元CAD「SolidWorks」(米SolidWorks社)で設計したデータをObbligato IIで管理しているユーザーでも,出図前の仕掛かり中のデータは「SMARTEAM」や「PDMWorks」といったPDMツールで管理しており,つまりObbligatoと合わせてPDMツールが2本立てになっていた。この方法はCADにバージョンアップがあってもObbligato IIには影響なくそのまま使えるというメリットはあった。しかしObbligato II自体で仕掛かり中のデータを直接管理すれば,状況把握が容易になる。まず「Autodesk Inventor 2008」(米Autodesk社)に対応してデータの版管理,排他制御(同時書き込み防止)などの機能を追加した。他の3次元CADにも順次対応していくという。
このほか個別受注生産の業態に向いた製番管理機能を設けた。製品構成のコピー,流用元部品と流用先部品の関係付け,手配に用いた構成情報の保存とファイル書き出しといった機能がある。
Obbligato II R8.1の価格は最小構成(1サーバ5クライアント)で275万円(税別)から。2008年3月21日に出荷する。












