米Texas Instuments, Inc.は,「Android」を採用した試作端末を,Mobile World Congress 2008(MWC)で初公開した。同社のアプリケーション・プロセサ「OMAP」を利用し,端末を仕立てた。試作端末を直接操作できることもあって,展示会場の周囲には,常に人だかりが絶えなかった(図1)。
展示しているのは,「OMAP850」搭載品と「OMAP3430」搭載品の2種類である。前者は無線LAN機能を有し,無線通信によってインターネットにアクセスできる(図2,3)。GPRS/EDGEに対応する端末で,GmailやGoogle Maps,Google Calenderなどが利用できる。筐体には,「HT723G700597」と刻印されており,台湾HTC社製とみられる。展示ブースの説明員に台湾HTC社製かどうか尋ねると,「メーカー名については何もコメントできない」(説明員)としていた。
後者の「OMAP3430」搭載品は無線通信機能を持たない(図4,5,6)。そのため,有線LANによってインターネットにアクセスする。タッチ・パネル機能を搭載する。
TI社のブースに出展されていた「OMAP850」搭載品を操作してみた。まずはGoogleのサイトにつなげてみると,Web閲覧が可能だった(図7)。今度はYouTubeへ直接つながるアイコンを使いYouTubeの動画を視聴してみた(図8)。動画の選択まではスムーズである(図9)。しかし無線LANの電波状況が悪いのか,動画が途切れがちだった(図10)。