メーカー別売上高(2007年第4四半期)
メーカー別売上高(2007年第4四半期)
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メーカー別売上高(2007年通期)
メーカー別売上高(2007年通期)
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 米iSuppli Corp.は,2007年第4四半期におけるDRAMの世界市場調査の結果を発表した(発表資料)。第3四半期におけるDRAMの世界売上高は対前年同期比40%減,対直前期比19%減の64億5000万米ドル。DRAMメーカー上位10社の売り上げ全てが下落したという。売上高が大幅減となった要因は,DRAMの平均売価が直前期から31%下落したことにある。これに対し大容量DRAM製品の出荷台数は,直前期に比べ17%増に留まった。DRAM市場は,低価格化による過剰供給に陥っているという。

 メーカー別の売上高を見ると,首位の韓国Samsung Electronics Co. Ltd.の売上高は,対前年同期比36%減,対直前期比12.3%減の19億33070万米ドルであった。同社のメモリ事業においてDRAMでの減益は,NANDフラッシュ・メモリの増益と相殺したという。

 第2四半期に引き続きシェア2位の韓国Hynix Semiconductor Inc.は,売上高が対前年同期比41%減の122億320万米ドルだった。シェアは18.8%である。3位以下は,エルピーダメモリ,ドイツQimonda AG,米Micron Technology, Inc.と続く。売上高はそれぞれ,対前年同期比31%減の8億3000万米ドル,同50%減の7億4400万米ドル,同28%減の7億3900万米ドルである。シェアは順に12.9%,11.5%,11.5%だった。

 2007年通期の売上高はDRAM全体で,対前年比7%減の315億200万米ドルであった。メーカー別に見ると,Hynix Semiconductor社とエルピーダメモリの売り上げが顕著に伸び,それぞれ前年比19%増,同9%増であったという。その他のトップ8位以内のメーカーの売り上げは,いずれも前年より下落した。