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「大手EDAベンダーが作らない製品を提供」,ライブラリの整合性チェック・ツールの蘭Fenixが語る

2008/02/06 20:05
小島 郁太郎=日経マイクロデバイス
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Hein van der Wildt氏 日経マイクロデバイスが撮影。
Hein van der Wildt氏 日経マイクロデバイスが撮影。
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Crossfireの実行画面例 パラメータを設定している。Fenixのデータ。
Crossfireの実行画面例 パラメータを設定している。Fenixのデータ。
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Crossfireの対応可能ツール/フォーマットと,チェック可能な機能 Fenixのデータ。
Crossfireの対応可能ツール/フォーマットと,チェック可能な機能 Fenixのデータ。
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 オランダFenix Design Automation BV(ホームページ)は,2年前に設立された新興のEDAベンダーである。創業者でPresident & CEOの Hein van der Wildt氏は「大手EDAベンダーが作りたがらない製品を開発することにした。これならば,大手ベンダーに買収されることもない」と語る。

 その製品は,EDAツールで使う各種ライブラリ(モデル群)の整合性をチェックするツールの「Crossfire」である。「このツールを使ってライブラリの最利用性が上がるのを,大手EDAベンダーは望まないだろう。ユーザーの囲い込みにプラスにならないからだ」(同氏)。

 しかし,現実には1社のツールだけで構成したEDAシステムは存在しない。ライブラリの整合性の問題は,ツールのユーザーである半導体メーカーのEDA技術部門の課題になっている。「今は半導体メーカーの内製ツールで,ライブラリの整合性をチェックしているケースが多い。しかし,使う市販ツールが増えたり,回路ライブラリが増えたりと,EDA技術部門の負担が大きくなっている」(同氏)。Crossfireの導入によって,半導体メーカーは付加価値の大きな設計にもっと投資できるようになる,と同氏は説明する。

 整合性は,(1)同じカテゴリーだがベンダーが異なるツールのライブラリ間(例えば,EDAベンダーA社の論理シミュレータと,B社の論理シミュレータ),(2)同じベンダーだがカテゴリーの異なるツールのライブラリ間(例えば,A社の論理シミュレータと,A社の回路図エディタ),(3)同じEDAツール向けだがプロセス世代が異なるライブラリ間(例えば,90nm向けと,65nm向け)などでチェックする必要が出てくる。

 Crossfireを使うと,ライブラリに含まれるモデル間の名称や機能,タイミング,さらに図形としての形状が等価かどうかをチェックできる。レイアウト設計ツール向けのライブラリでは,ツールが扱えるモデルになっているかどうかも確認可能である。また,ユーザー独自の項目をチェックするための拡張性を持つ。この拡張性を使った「応用問題」として,日本の代理店のケイレックス・テクノロジーによれば,データシートとライブラリ間の整合性チェックがあり,一定の需要が見込めるという。

 現在,Crossfireが扱えるのは,内部回路用のスタンダード・セルだが,今後は他の回路にも対応していく。例えば,I/O回路やメモリー,やや大きな回路ブロック(ハード・タイプIP),ソフト・タイプIPコアにも対応していく予定である。

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