米Frost & Sullivan社は,2013年の有機ELパネル市場の調査結果を発表した(発表資料)。これによると, 2006年に4億7500万米ドルであった有機ELパネルの市場は,2013年に14億米ドルまで拡大すると予測する。

 自発光型ディスプレイである有機ELパネルは,バックライトを必要としない。液晶パネルと比べると高輝度で薄く,さらに省電力化が図れるという。既に有機ELは,携帯型メディア・プレーヤーや携帯電話機に搭載されているが,今後は薄型テレビやフレキシブル・ディスプレイ,白色照明への応用も見込まれている。

 有機ELパネルは,液晶パネルに対して優位な特性をもつが,液晶パネルのコストダウンの影響により,普及が加速していないという。有機ELパネルの市場規模の拡大には,歩留まりの向上やアクティブ・マトリクス型有機ELパネルの低コスト化が必要と,Frost & Sullivan社はみる。加えて,高効率化や長寿命化に対しても取り組まなければならないという。

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