2008年2月中に発売予定の「FOMA NM705i」。2007年11月に発表しているが,発売を直前に控えて報道陣向けに発表会を開催した。写真は同社がキーカラーとする「ビターオレンジ」のモデル。
2008年2月中に発売予定の「FOMA NM705i」。2007年11月に発表しているが,発売を直前に控えて報道陣向けに発表会を開催した。写真は同社がキーカラーとする「ビターオレンジ」のモデル。
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左から「スタイリッシュブラック」「ノーブルホワイト」「ビターオレンジ」と3色のモデルを提供する。
左から「スタイリッシュブラック」「ノーブルホワイト」「ビターオレンジ」と3色のモデルを提供する。
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発表会に登場したタレントの知花くらら氏(左)と同社代表取締役社長のTyler McGee氏(右)
発表会に登場したタレントの知花くらら氏(左)と同社代表取締役社長のTyler McGee氏(右)
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 ノキア・ジャパンは,2008年2月に発売予定のNTTドコモ向けの携帯電話機「FOMA NM705i」を公開した(Tech-On!関連記事)。大きさ105×46×15mm,質量89gと,705iシリーズの中では最も小型で軽量。「スタイルとデザインにこだわった」(同社)という。色は「ビターオレンジ」「ノーブルホワイト」「スタイリッシュブラック」の3色を提供する。

 MP3,eAAC+,WMA,M4Aの4形式に対応するほか,市販のヘッドホンやイヤホンが使えるよう2.5mmのオーディオコネクタを備えるなど音楽プレーヤとしての機能を充実させた。一方で,705iシリーズの他機種に比べて機能を絞っており,おさいふケータイや着うたフル,ワンセグ,iチャネルといった機能は搭載していない。カメラ機能は,背面に4倍デジタルズーム機能を持つ190万画素のメインカメラを,正面に8万画素のサブカメラを備える。操作面では,「待ち受けショートカット」と呼ぶ機能を搭載したのが特徴。待ち受け画面上に任意の機能のアイコンを六つまで登録可能で,よく使う機能をメニュー画面に切り替えることなく呼び出せる。このほか,FMラジオ機能,8万1000語の英和辞書,16万6000語の和英辞書などを搭載する。

長期的には日本でもトップを目指す

 フィンランドNokia社,全世界の携帯電話機市場では40%のシェアを持つが,日本では国内メーカーの後塵を拝している。ノキア・ジャパン代表取締役社長のTyler McGee氏は,「消費者の声の吸い上げ,キャリアとの密接な協力などで日本でのシェアを獲得したい。長期的には世界市場と同様にトップメーカーを目指したい」と,シェア拡大に意欲を見せた。また,2007年に問題となった松下電池工業製電池パックの過熱問題については,「迅速に対応したことで,消費者に信頼できる会社であるとの印象を与えられた」(同氏)と語り,大きなイメージダウンにはなっていないとの見方を示した。

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